12月23日、攘夷クリスマス旅行の初日は下関です。
Twitterでなかよくしてくれてる、ゆたさんと途中で合流して回る予定になっていました。
この日のルートは以下の通り。
- 小倉駅から下関駅へ
- 唐戸市場の朝市で朝ご飯
- 功山寺
- 長府博物館
- 前田砲台跡
- 春帆楼
- 巨大高杉像
- 光明寺
- おりょうが匿われていた家の跡地
- 桜山招魂場
- 高杉療養地跡
- 白石邸跡・騎兵隊結成地碑
- 下関駅から東萩駅へ
小倉を出発
7:00起床。
起きたらいいお天気でした。
さすが、松陰先生てるてる坊主のご利益は絶大です。
この日は死んだじいさんと天皇陛下の誕生日。
めでたい!
攘夷クリスマス長州旅行の一日目にこれほどふさわしい日はない。
着替えて全身にヒートテックを装着。
腹巻き・レッグウォーマー・耳当て・手袋・マフラーで完全武装!
朝ごはんは食べず、早々に荷物をまとめて小倉駅へ急ぎます。
あ、前日に買ったおにぎりは風呂から出た段階でお腹が減ったので食べちゃいましたw
さらばリコホテル小倉!
下関に到着
JR鹿児島本線で門司経由の下関行きに乗りました。
乗り間違えなどもなくあっさり下関に到着。
改札を出て荷物をコインロッカーに突っ込む。
事前にていなさんとかんなさんに「朝飯は市場の朝市がオススメ!」と教えて貰ったので、朝ご飯を食べるため唐戸市場に向かいます。
行き方が分からないので観光案内所を訪ねました。
ご当地スタンプがあったのでスタンプ悵に押しました。
スタンプ帳はていなさんに「ちょうど良いよ!」と教えてもらった無印のスケッチブック(葉書サイズ)です。
最初の1ページなのでドキドキ。
……失敗しました。
気を取り直して唐戸市場へ
バスに乗り、唐戸市場に向かいます。
バスを間違え途中下車しましたが特に問題無く到着。
ふぐを獲る若者の像がありました。
久々に見る海に大興奮。
5分くらいで空腹に耐えかねて市場の中へ。
唐戸市場は活気のある奇麗な市場でした。
海鮮丼や握り寿司、揚げ物が売っていました。
ふぐの握りは1個200〜300円と高価でした。
なので鮭といくらが好きなので鮭・まぐろ・タイの角切りと。うに・いくらの海鮮丼を買いました。
けどやっぱり下関に来たならふぐが食べたい……と意を決した所、100円のを発見!
豪華な朝飯となりました。
市場の中にベンチがあったのでそこでいただきました。
ふぐは食感がプリプリでたまんなかったです。
味は特に無かったのが高級食材っぽかったです。
海鮮丼もすごくおいしかったです。
魚は弾力が半端なくて甘みがありました。
いくらもめっちゃ新鮮!
新鮮過ぎて割り箸がちょっと触れただけで弾けました。
そして惨劇が!
いくら汁が目に直撃してムスカ状態でした。
危うく東村山の独眼竜(©小助さん)を名乗る所でした。
食べてる最中にふぐ雑炊も売ってるのに気付きました。
雑炊も食べたかったけどお腹がいっぱいになったのでやめときました。
食べ終わって10分くらい市場をうろつき、バスで功山寺に向かいます。
その前にちょっとトイレに寄りました。
済ませて手を洗い、ふと鏡を見ると……
左半身がいくら汁まみれでした。
功山寺で出会った謎のおじさん
バスに乗り、城下町長府で降りました。
その後どっちに行ったら良いかわからないので運転手さんに聞きました。
「信号まで直進して左だよ」とやさしく教えてくれました。
「維新発祥之地」と書かれたデカイ石の碑を横目に歩きます。
迷いました。
この時点で11:00くらい……。
嘘だろ?18:00には下関駅に戻らなきゃいけないのにまだ一カ所も回ってないよ!
15分くらい彷徨うとなんか小川みたいなのがありました。
まわりが武家屋敷っぽい景観で良い感じでした。
観光客の集団を見つけたので尾行したら功山寺につきました。
高杉・俊輔たち80人がここから新地会所までどんな決意で向かったのかと思うとブルっとしました。
新地会所を襲ったのは今の1月12日なので、あと1ヶ月先だけど、高杉たちが感じた寒さとか空気を体感したくてマフラーと耳当てを外してみました。
寒い……寒過ぎる……。
これきっと力士隊の一角は湯気たつぞ……って思いました。
正面の門をくぐり、階段をちょっと上がると有名なでっかい門が。
ここで高杉が出発の号令かけたりしたのかなぁと妄想。
階段は80人くらいなら余裕で集合出来そうな感じ。
けど最後尾の人は門の真下にいる身長1hydeそこそこな高杉は見えなさそう。
でっかい門をくぐると正面に国の重要文化財の仏殿が。
どの程度広いお寺なんだから分からなくてキョロキョロ。
長州好きとしては真っ先に毛利家墓所に行くべきよねと思い表示に従い進む。
が、毛利家墓所の門は閉じられていて見れない……。
とりあえず扉の前で拝んでおきました。
道なりに進むと「三吉さんのお墓はこちら」の看板がありました。
そこは三吉家のお墓が数基あり、どれが三吉さんのだろう?とキョロキョロしてたらお掃除をしていたおじさんが教えてくれました。
拝んだ後、おじさんが案内をしてくれるとの事なので境内の案内をお願いしました。
「毛利家墓所は非公開でしょうか?」と聞くと、墓地をちょっと登ると上から見れると教えてくれました。
おじさんについて登るとめっちゃ立派なお墓が建ってました。
かなり失礼ですが、上から拝ませていただきました。
その後、小雨の中、墓地でおじさんの観光ガイドを30分位聞きましたw
ちょいちょい下ネタを挟んでくるので話が弾みましたw
が、時間がヤバいので「高杉さんの像が見たいんですけどどこですか?」と聞くとおじさんの顔色が曇りました。
その時は、あれ?っと思っただけだったんですが、後で理由に気付きました。
一坂先生の観光ガイド本に書いてあったんですが、挙兵当時のいざこざで下関的には高杉たちにあまり良い感情を持っていないそうです。
今でも一部の地元の方は「下関=高杉」で観光産業を進めるのは不本意……。
下関の歴史を知ればそれはすごく納得のいく感情だし、町の経済を維持するには観光産業は大事で、それには高杉の名前はメチャクチャ有効で、使わざるをえないのも分かります。
複雑な感情ですよね……難しいとこだなぁって……。
ウチだって地元で光明寺党が海っぺりでドンパチやってたり高杉の挙兵とか無茶苦茶されたら「ちょ……おま……」って思いますもん……。
「やべぇ……案内断っておけばよかった……悪い事したなぁ……」ってちょっと後悔しました。
一応最初に会った時に「高杉関連の史跡を見に来ました」とは言ってあったけど(-_-;)
高杉像の前に長府博物館へ
高杉の銅像はスルーされ長府博物館に案内されました。
三吉さんの企画展中でした。
三吉さんが使ってた槍の先っぽとか龍馬の○○○とか見れました!
あとはイギリスから帰って来た長州砲!
細工がめっちゃきれいですねあれ。
後ろをカパっとあけて弾を入れて打つんだよっておじさんが教えてくれました。
あとは常設っぽい当時の古地図にテンションが上がりました。
古地図好きなんですよね。
ミニエー銃も飾ってあって、御神酒が調達したのこんなんかなぁって見てました。
万骨塔
博物館を出ると巨大な盛り土がありました。
名前が彫られた石が沢山埋め込まれています。
倒幕も佐幕も関係なく、維新の犠牲になった人や組織の名前が刻まれた碑「万骨塔」でした。
それぞれの出身地の石を使っているそうです。
なんか……見てて泣きそうになりました。
一人だったら多分泣いてた。
「正義の反対は悪なんかじゃ ないんだ。正義の反対は「また別の正義」なんだよ」
っていう野原ヒロシの声が聞こえました。
高杉像は格好良かった
仏殿に戻ると左後ろ位に高杉の銅像がありました。
最初の時、気付かなかったw
つか意外に狭いぞ功山寺。
この銅像格好良いですよね!
とりあえず、ぐるぐる回りながら360°写真を撮りました。
おじさんは待ちくたびれて便所に行ってました。
なんか……ホントすんません……。
いよいよ七卿潜伏の間へ
おじさんは「大した事ないよ」って言ってましたが、ここはどうしても見たかったので行ってきました。
内部は非営利目的であれば受付でお願いすれば写真撮影OKでした。
びっくりしました。
一歩一歩、冷えた板の廊下を進むと低い鴨居に「七卿潜伏の間」という案内版が。
思わずごくっとつばを飲んで廊下側から一番奥の方丈の間に入りました。
ここで高杉が挨拶を……と思うと感激でゾワーッっとしました。
手汗がすげぇw
暫く惚けていました。
床の間の掛け軸を拝見して、何枚か室内の写真を撮らせていただきました。
ふと棚を見ると桂さんの書簡が!
宛先は来島さんで、内容は
「やっと高杉が江戸から京都に行く気になりました……あと水戸藩士に支給するお金の事で云々……」
涙がでました。
同時に笑いがこみ上げてきました。
ホント桂さんと来島さんの安定感といったらないわ。
高杉は挨拶の時にどこを通ってここに入ったんだろう?
廊下からかな?それとも向こうの畳の2部屋を突っ切ってかな?と色々妄想。
一番手前の畳の間まで戻って方丈の間を振り返ると、映像が頭に流れてきました。
Flashでアニメーション作りたい!って思いました。
こうやって自然に頭に映像が浮かぶとゾクゾクします。
ゆたさんから電話が
お庭や他の部屋も拝見し出口に向かおうとした所で、お仕事終わりのゆたさんから電話が入りました。
下関駅についたとの事なので、中間地点の前田砲台跡で合流する事に。
バスで向かうのでこれでお暇しますとおじさんにお礼を言うと
「車に乗りなさい。連れてってあげるから。市内の案内もしてあげるよ」
!?
てっきり功山寺内を案内してくれるだけだと思っていたら、おじさんは下関を案内してくれるつもりだったみたいです。
正直、ちょっとビビりましたw
が、そんなに上背の無い中肉中背のおじさんだったので、いざとなったら逃げられそうな気がしたのでお願いしました。
最悪の観光客でホントにごめんなさい……。
ちなみにこの後、前田砲台跡あたりでゆたさんと合流。
おじさんは一日ウチらのわがままにつきあって下さり、車で色々連れてって下さいました。
最初、かなり警戒してしまってホントすんませんでした!
本当にやさしくて良いおじさんでした。
ありがとうございました!
AUTHOR 阿部マコト
1982年12月10日生まれ。東京都出身。イラスト・グッズ・ホームページ制作の技術者です。長州藩の三人党と新撰組の原田が好き。歴ヲタ女子が普段使いできるバレない幕末グッズのお店「小間物屋歴創」を運営。かわいい甲斐犬の相棒・カイちゃまと暮らしています。
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